せっかくのフィギュアコレクションに汚れを見つけてしまうと本当にショックですよね。
汚れを落として綺麗にしたいと皆さん思いますよね。
フィギュアの汚れ取りの方法は色々あります。
ですが間違った方法で汚れを取ろうとすると、逆に汚れが広がったり、塗装がはげたりしてしまいます。
そこで今回は、フィギュアコレクターでリペイントを趣味にしている私が、汚れの種類別で取り方を紹介します。
汚れの種類
汚れの種類別で使用する道具を紹介します。汚れ方がひどい場合は、汚れの除去効果の高い道具を使いますが、傷が入りやすいなど扱いにくいというデメリットも有りますので注意が必要。
黒ずみ
キーホルダーなどにして持ち歩いたり、頻繁に触ったりすると付く汚れ。
取りにくい汚れでは無い可能性が高いです。
ランク1 消しゴム
消しゴムで落とします。綺麗な消しゴムで優しく擦るようにしましょう。傷も入りにくいです。
汚れた消しゴムだと、逆に汚れが広がってしまいますので、気を付けましょう。
ランク2 中性洗剤(キッチン洗剤)を使ってふき取る
汚れの範囲が広い時は、中性洗剤をやわらかいタオルなどに付けて拭き取ります。
汚れを洗ったあとは、洗剤を綺麗に洗い流しましょう。フィギュアは基本水に溶けないので、私はじゃぶじゃぶ洗います。
注意点は塗装面は強くこすらない事!強くこすると傷が入ったり塗装がはげてしまう可能性がありますので注意。
タバコのヤニ
タバコを吸っている人はフィギュアにもヤニがこびり付いて黄ばんでしまいます。
ランク1 中性洗剤をぬるま湯で薄めて漬け置きする
中性洗剤を30度程度のぬるま湯に(温度が高いとフィギュアが変形する可能性があります)中性洗剤を10%から20%(濃くても大丈夫)で薄めて漬け置きします。汚れを浮かして柔らかい布やハケで洗います。
ヤニ汚れがひどい時は手に直接洗剤をつけて洗っても良いです。強くこするのは傷の原因なので注意。
最後に綺麗な水で洗い流して、タオルで擦らないように水を拭き取りましょう。あとは乾燥させれば完了です。
色移り
フィギュアを組み立てる時や、他のフィギュアとぶつけてしまった時などに付く汚れ。
軽いものなら消しゴムで取れることもあります。
ランク1 メラミンスポンジ
激落ち君などの名前で売っているスポンジ状の研磨剤です。これを使いやすいサイズにカットして使用します。
スポンジでこすって取ります。多少力を入れないと取れないかも知れません。
削って汚れを取るので、塗装面など気を付けましょう。
ランク2 除去液 塗料溶剤 薄め液
めん棒に除去液や塗料溶剤をつけたり、ガンダムマーカー消しペン、コピック0番カラーレスブレンダーなどを使用します。
使いやすく安全なのはガンダムマーカー消しペン。ペンタイプですので、汚れに直接塗るようにして使います。
どうしても取れない時のおすすめはMr.ペイントリムーバーです。 プラモデルやフィギュア用に作られた製品ですので、樹脂を溶かしにくく作られてます。
汚れを落とす時はめん棒などに液を染み込ませて使いましょう。
注意するのは、塗装面に使用すると色が取れてしまう可能性があります。
塗料のハネやはみ出し
製品の作業工程途中で付く事があります。新品で買ったものやクレーンゲームの景品は交換できるかもしれません。メーカーに確認しましょう。
ランク1 塗料溶剤 薄め液
こちらも、めん棒に與良溶剤をつけたり、ガンダムマーカー消しペン、コピック0番カラーレスブレンダーを使用します。
少しづつ溶かしていくように汚れを取っていきます。1回で取ろうとせずに、何回も拭いて薄くしていく要領で使用しましょう。
こちらも私のおすすめはMr.ペイントリムーバーです。
実際に塗料汚れを落としたので紹介します。
こちらのフィギュアのおでこに金色の塗料が付いていました。
クレーンゲームで取って、飾ろうと思い、箱から出したらこの状態。ちょっとショック。
メーカーに連絡し交換する方法もありますが、この程度なら簡単に取れるかもと思い、汚れ取りにチャレンジします。
今回はめん棒にペイントリムーバーを少しつけてやってみました。あまり ペイントリムーバー をつけ過ぎると他の塗装部に着いてしまうので注意が必要。
やさしくなでます。よけいな所につかないように気を付けましょう。
ジャン!綺麗に取れました。今回は簡単に取れたのでラッキーでした。
やっぱり飾るならきれいな状態で飾りたいですよね。
ランク2 ヤスリ
最終手段と言ってもいいでしょう。削り取るわけですので、失敗すればフィギュアに傷が付いてしまいますので、慎重に作業しましょう。
スポンジタイプのヤスリが使いやすいと思います。使いやすいサイズにカットして使用できます。
コツとしては、小さくカットしてピンポイントでヤスリをかけていきます。
少しヤスリで削ってペンタイプ塗料溶剤を使ってみるのもいいかも。塗装の膜が薄くなって取れるときもありますよ。
汚れが酷い時は除去液やヤスリを使用しないといけませんが、汚れが取れる分、フィギュアにダメージを与える可能性もあります。
使用する前に見えない所などで試してから作業することをオススメします。
ベタベタした汚れ
ベタベタしている原因は、フィギュアの素材に含まれている可塑剤が原因でベタベタしてしまうようです。
実際に汚れを取りましたので、こちらを見てください。
ベタ付きを取る方法
まず、ベタベタしている原因は、フィギュアの素材のPVCに含まれている『可塑剤(かそざい)』と言うものが原因だそうです。
そして、この可塑剤は時間が経つと素材の中から表面に出てきます。その時に換気が悪かったりすると、蒸発せずにフィギュアの表面に残ってしまいます。
この表面に残った可塑剤がベタベタの原因なので、可塑剤を洗い流せばいいみたいです。
可塑剤を洗う方法は、中性洗剤、重曹を使って洗います。
中性洗剤は、水で台所用洗剤を薄めて、その中で指や柔らかい筆などで洗う、その際10分~20分ほど漬け置くといいそうです。
温水は使用しないほうがいいようです。温水を使用すると、可塑剤が出やすくなってしまうとの事。
重曹も、水に重曹を入れます。重曹の量は2Lに大さじ2杯。
その水の中に半日ほど漬け置きすると、ベタベタした汚れが浮いてくるので、その汚れを取るときれいになるようです。
ぬるま湯がいいと言う情報が多いですが、フィギュアは温度が高いところに保存するとベタ付き易くなるようなので、温水を使用してフィギュアをわざわざ暖めるのは良くなさそうです。
実際にベタ付きを取ってみた。
家に重曹が無かったので、中性洗剤を使ってベタ付が取れるか試してみました。
台所洗剤はだいたいどこの家にもあるので、お手軽です。
このクロコダイルの腕の金色の所だけベタベタしていて、金色の塗料も色移りするような状態。
まず、台所洗剤を水を薄めて20分ほど漬け置きしました。
その後、水の中で洗ってから流してみたのですが、なんかいまいち取れていないような気が。
ここは思い切って原液で洗ってみよう!!と、原液で洗ってみた結果!無事ベタ付きが取れました。
ひょっとしたらもっと長い時間漬けて置けば良かったのかも知れませんが、直接原液を使って手で洗ったほうが早いです。
洗ったあとは、きれいな水で洗剤を流します。
濡れたフィギュアはタオルで押さえるように水を取ります。こすると塗装がはげたり、キズがつく可能性がありますので気をつけましょう。
あとは、自然乾燥させれば完了です。
しっかり乾燥させたあとに触ってみましたが、ベタベタはきれいに取れていました。金色も鈍い色をしてましたが、きれいな金色になりました。ピカピカ。
今回は中性洗剤でベタ付きを洗いました。
私の場合は、水で薄めるよりも直接原液で洗うほうが、きれいに落ちました。
ベタベタしている状態が軽い時は中性洗剤でいいと思います。
状態が酷い場合は、重曹か中性洗剤で長時間漬け置きするのがよさそうです。
時間が経つと可塑剤でまたベタ付く可能性があるので、定期的に掃除をするようにしたほうがよさそうですね。
まとめ
フィギュアの汚れは結構取れますので、皆さんもぜひやってみてください。
汚れは放置すると取れにくくなったりしますので、気がついたときは出来るだけ早めに綺麗にしてあげましょう。
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