木材っていろいろあるけど、どれを使っても一緒ですよね?
木の種類によって向き不向きがあるから、ちゃんと調べたほうが良いよ。
DIYで木材を購入するときに木の種類は何を選んでいますか?
木材にはスギ・ヒノキ・キリ・マツなど色々な種類の木材がありますし、無垢材・合板・集成材ななど加工状態も様々。
この木材や加工の種類によってどんな向き不向きがあるのか気になりますよね。
そこで木の種類や加工状態で変わる『木材の特徴』を紹介します。
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木材の種類と特徴を知っておく理由は?
なぜ木材の種類と特徴を知っておいたほうがいいのですか?
木材は加工方法や木の種類によって様々な特徴があります。
水に弱い木材や時間の経過で反ってしまう木材など、使用場所や作る物に適さない木材を使ってしまうかもしれません。
木材の種類や特徴を知らないと、一生懸命作った後に後悔することになりかねません。
加工の種類と特徴
木材の加工状態にも色々ありますが、今回は代表的な無垢材・集成材・ツーバイ材・合板の4種類の特徴を確認しましょう。
無垢材
無垢材とは原木から切り出した素の状態の木材です。1本の木から作られた天然の木材なので、1枚ごとに木目や色などが異なります。
切り出しただけの状態なので木目・肌触り・香りなど、木材本来の状態を生かしているのが無垢材の魅力です。
湿度や乾燥の変化で伸縮膨張したり、反りやねじれがでやすいのも特徴です。
集成材
無垢の角材や板材を並べて接着材などで張り合わせて加工した木材が集成材です。
節や割れ部分を取り除きバランスよく組み合わせてあるので、強度もあり扱いやすいのが特徴です。
無垢材に比べ、幅の広い材・長さの長い材が有り、反りやねじれが少ないのが特徴です。
品質も安定していますので安心して使用出来ます。
ただし屋外に長期間放置すると、接着材がはがれてしまいバラバラになることもあるので、屋外の使用にはあまり向いていません。
ツーバイ材
アメリカの住宅建築で使われている規格材です。もちろん日本の住宅でも使われています。
インチサイズで作られているので2×4(ツーバイフォー)材と呼ばれています。
角の面取りがされている物が多く、加工がしやすく価格も安いのでDIYで人気の木材です。
私は1×4材で、本棚・机・壁収納棚など色々つくりました。加工しやすさは1番です。
デメリットは反りやねじれが多く、ホームセンターなどで並んでいる段階で変形している物もよく見かけます。購入の際は1本1本確認する必要があります。
合板
薄い板(ベニヤ)を何枚も重ねて接着材で張り合わせた物が合板です。
木目の方向を交互に張り合わせることで、強度があり反りや割れをなくしています。
厚みは集成材よりも薄い物がおおく、木口(板の側面)にはネジがききません。
メリットは910mm×1820mmで売っているものが多く、広い面積が取れます。
デメリットは、接着材がたくさん使われているので、臭いや健康に注意が必要です。
購入はシックハウス対策の対策をされたF☆☆☆☆(エフ・フォースター)の表示があるものをおすすめします。
木材の種類と特徴
ここでは代表的な木材の種類と特徴を紹介します。
杉 スギ
杉は価格も安く入手しやすい木材です。
軽くて柔らかいので加工しやすく耐久性もあります。比較的水にも強い木材です。
強度はあまり高くなく、柔らかいので傷や凹みがつきやすいのでテーブルなどの家具にはあまり使用しません。
ステイン・オイル・塗料が浸透しやすいので、着色しやすいです。
SPF材
SPF材はツーバイ材といって、1×4(ワンバイフォー)2×4(ツーバイフォー)などの規格サイズに加工されている無垢材です。
SPFとは、S=スプルース・P=パイン・F=ファーという木の頭文字をとった総称です。
このスプルース・パイン・ファーの3種の針葉樹は外見や性質が似ている為、加工処理後はまとめてSPF材とされています。
ホームセンターでもよく見かけますし、DIYでよく使われる木材ですね。
SPF材は強くて軽量、加工もしやすいので、住宅建築でよく使われ、壁・屋根の枠組み・床の根太・梁などに使用されます。
規格材なので幅や厚みが一定です。
厚みはワンバイ材が19mm、ツーバイ材は38mm。
幅は1(2も同じ)×4材=89mm。1×6材=140mm・1×8材=184mm・1×10材235mm、1×12材286mm。
長さは、6フィート(約182cm)・10フィート(約304cm)・12フィート(約365cm)・14フィート(約426cm)が代表的です。
サイズも一定でDIYにもよく使われるので、便利なツーバイ材専用グッズも多く販売されていますので、利用するのも手です。
デメリットは反りや捩れのある材も多く、割れや死節(節が抜けてしまう物)もあるので、購入時はよく木材を選ぶようにしましょう。
パイン材
パイン材は、マツ科の針葉樹からとれる木材です。パインといっても50種類以上あるマツのなかでも一般的にはヨーロッパの赤松のことをいいますが、育った場所で堅さや色、木目も変わり、価格も変わります。
SPF材にも使われるパインは、温かい地域で早く成長するパインが使われているので、価格も安く手に入りやすいですが、反りや割れが出やすいです。
比べて、日照時間が短く、寒い地域で育ったパインは、丈夫で木目もつまっていて価格も高価です。家具にも使用されています。
新しいパイン材は明るく薄い色をしていますが、木材に油分が多いので、使っている内に艶が出て飴色に変色していきます。そのため長く使い込むと深い味のある色合いを楽しめます。
広葉樹材
広葉樹は、ナラ・ラワン・ケヤキ・ミズナラ・クリ・クスノキなど沢山の種類があり、個性も様々です。
一般的に広葉樹材の特徴は、堅くて重いので加工しにくいが丈夫で木目が複雑に変化し美しいものが多いです。
価格は高めです。販売している場所も木材店など限られていますので、上級者向けの木材です。
桐 キリ
とても軽い木材です。肌目はやや粗く磨くと美しい光沢がでます。
切削等の加工は簡単ですが、強度は弱いです。
吸水性や吸湿性が小さく、断熱性に優れています。伸縮膨張も小さく、狂いが少ないです。桐がタンスに利用される意味が分りますね。
桧 ヒノキ
ヒノキは耐久性に優れ、さらに耐湿・耐水性も強い優れた木材です。お風呂に使われているイメージが強いですね。
軽くて木目も綺麗、加工もしやすいです。構造材・家具材・建具材など様々なものに利用されている日本を代表する木材です。
注意点は、柔らかいので傷やへこみが付きやすく、油分が多いのでヤニがでやすいです。
ホームセンターでも見かけるので、手に入りやすい木材ですね。
屋外に向く木材 ウエスタンレッドシダー・SPF ACQ材(高耐久防腐注入材)
ウエスタンレッドシダー
ウエスタンレッドシダー(WRC)は主にカナダの西海岸に生育するヒノキ科の針葉樹です。
ウエスタンレッドシダーに含まれている天然素材により腐りにくく虫にも強いので、屋外使用での建材やデッキ等に適した木材です。
軽く加工性も良いので素人にも使いやすく、ウッドデッキやウッドフェンスなどのDIYでも好まれて使われています。
SPF ACQ材(高耐久防腐注入材)
SPF ACQ材(高耐久防腐注入材)とは、SPF材にACQ薬剤という防腐・防虫剤を注入した物です。
木材の耐久性を高めているので屋外で使用できるようになっています。
SPF ACQ材は屋外で使用できるエクステリア用木材としては価格が安いのが特徴です。
同サイズのウエスタンレッドシダーと比べると半額以下の場合もありますので、DIYの初心者にも使いやすい木材です。
初心者におすすめの木材は?
最後に初心者にもオススメの木材と選び方を紹介します。
色々な種類の木材がありますが、私がおすすめする木材は、
SPF材です。
理由は、安い・手に入りやすい事。ホームセンターに行けば安くで簡単に手に入るので、初心者も失敗を恐れず使いやすいですね。
あと規格サイズがあるので設計しやすい所です。幅と厚みが決まっているので規格サイズで設計図を書けば、長さだけカットすればいいので加工も簡単です。
木材を選ぶ際のポイントも紹介します。
まっすぐな木材を選ぶ
特に無垢材は反りが出やすいので、まっすぐなものを選びましょう。
反りやねじれがあると綺麗に作れない事と、うまく組み合わせが出来なくて作業がしにくくなります。
割れやキズが無い物を選ぶ
表面に割れやキズがないか確認するようにしましょう。
割れや傷があるとケガの原因にもなりますので要注意です。
出来るだけ乾燥した木材を選ぶ
あまり乾燥していない木材は、日数が経つと反りが出ることがあります。
いざ完成してから木材が曲がってしまうと嫌ですよね。
節や芯が出来るだけ無い材を選ぶ
節の周りが黒くなっている物は死に節と呼ばれており、節が抜け落ちてしまうので注意しましょう。
私はいつもホームセンターで購入しますが、木材選びは特に時間をかけてします。出来るだけ良い材を選ぶことで、見た目の良さだけでなく、作業もしやすくなりますのでしっかり選ぶようにしましょう。
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