塗装にチャレンジしたいんだけど、作業手順やそろえておく道具をおしえて!
塗装を始めたいと思っても、塗る手順や始めにそろえる道具など、わからない事はたくさんあります。
ペンキ・ニス・ステインなど塗料によって塗り方や使う道具も変わります。
ここでは、塗料別に基本の塗装手順と必要な用具を紹介します。
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塗装場所の準備
塗装をする場所を決めます。DIYで塗装する場合、屋外で雨風がしのげる広いスペースがあれば一番ですが、室内しか確保出来ないと言う方も多いでしょう。
室内でも換気に気をつけて塗れば塗装は可能です。その際は塗料で室内が汚れないように新聞紙やビニールシートを準備しておきましょう。
ただし、新聞紙やシートをそのまま置くだけでは移動時にすべって転んでしまう事もあるので、養生テープなどで固定しておきましょう。
他にも、水性塗料は室内でもあまり心配ないですが、油性塗料などの臭いが強い塗料やシンナーなど使用している塗料は密閉された室内での塗装は要注意です。気分が悪くなる可能性も大です。
室内で油性塗料を使う時は、窓の近くで換気がしっかり出来る場所でしましょう。室内から外に向かって扇風機で風を送るのも良いです。
塗装道具の準備
塗装で使う基本の道具を紹介します。上手に塗装する為にも塗る物や場所、使う塗料に合わせた塗装用具を選びましょう。
刷毛(ハケ)
ハケ選びのポイントは2つ。
1つ目は塗料の種類にあわせて選ぶ。
水性・油性・ニスなど使う塗料にあったハケを使用しましょう。
- 粘り気の強い油性塗料には腰のある毛
- ニスには柔らかい毛
- 水性塗料には油性とニスの中間くらいの毛
ハケの柄の部分に塗料の種類が書いてあるので確認して選びましょう。
スジカイバケといって、毛の部分に対し柄が斜めについているハケが細かい場所も塗りやすいのでDIYにおすすめです。
すきま用ハケ
ウッドデッキやすのこなど隙間にハケが入りづらく塗りにくい場合に使えるのがすきま用ハケです。
一般的に薄い鉄板にスポンジが巻き付けてあり、スポンジに塗料を付けて塗ります。
柄が金属で出来ているので、曲げて角度をつける事も出来ます。
ローラーバケ
壁や天井など広い場所を塗る時に使うのがローラーバケです。
平らな面から多少凸凹した面でも塗ることができ、幅広く使用できます。
ローラーの直径で種類があり、太くなると塗料を多く吸い込むので、1度で広い面積を塗ることが出来ます。
コテバケ
初心者でもムラなく塗ることが出来るのがコテバケです。私はコテバケを愛用しています。
平らな面をすばやく塗ることが出来て、ローラーバケより滑らかな仕上がりになります。
隅を塗ることが出来ないのが欠点です。
塗料容器
取手付きの金属やプラスチックの容器が一般的です。
使い捨ての容器はカップとホルダーが別々になっていて取り外しできるので、複数の種類の塗料を使うときはカップを変えるだけでいいので、効率よく作業できます。
ローラーバケットはローラーバケやコテバケに塗料を均一に付けるために使う容器です。容器に網や凸凹が付いていてハケをしごくことが出来ます。
便利な養生用具
塗装をすると服や床・壁など、どうしても汚れてしまいますので、新聞紙やシート以外の大切な養生道具を紹介します。
マスキングテープ
塗装時に色を塗りたくない箇所に貼り付つけて保護する為のテープ。剥がすのも簡単に出来るので、新聞紙やシートを固定する時に、床や家具にテープ跡が残らないので、ガムテープを使うよりマスキングテープを使う事をおすすめします。
マスカー
養生用のビニールが折りたたまれていて、端にマスキングテープが付いている物がマスカーです。
シートを広げれば簡単に広い面を保護できます。
床や壁の養生で使うなら、シートの長さは1m以上の物がおすすめです。
研磨作業
塗装前に木材の表面をサンドペーパーなどできれいにします。
木材の表面の凸凹やざらつきをなくし、汚れも取れるので塗装後の仕上がりが綺麗になります。研磨をするしないで仕上がりはかなり変わります。
小さな面を磨くならサンドペーパーを使って手で作業しても問題ありません。
大きな面を磨く時は、サンドペーパーを木に巻きつけて磨いたり、電動ヤスリ(サンダー)を使うと良いです。私は電動サンダーを使ってますが、かなりおおすすめです。
道具と塗料の準備
木材に塗料を塗る前に道具の下準備をしておきます。
ハケは新品のまま使うと毛が抜けてしまうので、使う前に下処理しておきます。
①ハケを火おこしの要領で両手でクルクル回します。これでハケの毛が浮き上がってきます。
②手でハケの毛をしごいて浮いた毛をとります。強くやり過ぎないようにしましょう。
③100番くらいのサンドペーパーにこすり付けることで余分な毛を取ることも出来ます。
塗装中に毛が付いてしまった場合の対処法ですが、無理に爪で取ろうとすると、塗装面に爪跡が付いてしまいます。
おすすめの方法は、ハケの毛先で木材についた毛をなでると、ハケの先に付いて取り除くことが出来ます。
塗料は缶の中で希釈液と塗料が分離してしまうので、使う直前に良くかき混ぜてから、使う量を別容器に移して使いましょう。
あとは手袋やシートなどの養生をすれば塗装の準備が完了です。
塗装
ペンキの塗り方
木材の端から塗り始めると木材の角にハケが当たり、塗料が垂れたり、角だけ塗装が盛り上がったりします。
なので基本は木目にそって内側から外側に向かって塗ります。1回で厚く塗ろうとせず、薄く広く塗ると仕上がりが綺麗になります。
ステインの塗り方
ハケに雫がたれない程度ステインを含ませて木材に塗ります。
塗る面全体にステインを塗り広げます。水分が残るくらい少し多めに塗って良いです。
ウエスで表面の余分なステインをふき取ります。ふき取りが遅いと色ムラの原因になってしまいますので、表面が湿っているうちにふき取りましょう。
1度塗りでも十分染まりますが、もっと色を濃くしたいときはハケ塗りと拭き上げを繰り返すと濃くなっていきます。
ステインだけでは保護力が低いので、ステイン塗装後にワックスやニスを塗ることで保護力を高めることが出来ます。
ワックスの塗り方
ワックスを塗る時は、スチールウールやスポンジにワックスをつけて塗ります。私は研磨パッド#320をいつも使っています。スポンジはワックスを吸いすぎるので私はおすすめしません。
ワックスを木目にそって塗りこみます。全体的に良く擦り塗りこむようにしてください。
※ワックスは2度塗りしてもあまり色が濃くなりませんので、1度目で全体にしっかりと塗り込むか、ステインで着色後にワックスを塗ることで濃い色を出せます。
10分~15分で乾燥しますので、固めの豚毛のブラシや亀の子たわしで磨きます。磨くことで少し艶が出てきます。
最後に乾いたウエスで磨くと綺麗な艶が出ます。ワックスは色移りするので最後に白いウエスで磨いて色移りしないよう拭き上げましょう。
ウレタンニスの塗り方
ニスは厚く塗ると刷毛の跡が残り乾燥後が凸凹してしまいます。ニスは薄く塗って2度3度塗り重ねることで綺麗に仕上がります。
ハケで木目にそってニスを塗ります。ニスの粘度が高いと感じたら薄めましょう。粘度が高いと表面がざらつきやすいです。
ニスは1度塗りでは綺麗になりにくいので、2度塗り以上をおすすめします。
1度目の塗装のざらつきが気になるときは、目の細かいサンドペーパーで軽く研磨しても良いです。あまり擦るとニスの塗膜がはがれるので軽くで十分です。
2度目以降は薄めたニスを薄く塗り重ねていく事で艶が出ます。手間をかけることが一番綺麗に仕上げるコツです。
DIYで木材の塗装方法 まとめ
家庭での塗装は場所の確保も大変ですので、まず養生と換気が大切です。
そして、研磨や重ね塗りなどの手間をかけることで塗装は綺麗に仕上がります。
始めは面倒ですが、何度か塗装をしていくと手間をかけるほど綺麗に仕上がることが解かりますので、ぜひチャレンジしてみてください。
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